仁和寺(京都)
投稿日:2009/12/02

中学の国語の時間に習った「仁和寺にある法師」
を思い出してしまう京都市右京区にある旧御室
御所「仁和寺(にんなじ)」を訪ねました。

◆公共交通機関での行き方◆
仁和寺は京福電鉄北野線の「御室仁和寺」下車、徒歩約3分
です。嵐山駅や四条大宮駅からは、嵐山線に乗って帷子ノ辻
(カタビラノツジ)駅で北野線に乗り換えとなります。
バスの場合は京都駅からは市バス26系、三条京阪駅からは
10系統、59系統が「御室仁和寺」を通ります。

仁和寺周辺の紅葉は見頃は過ぎて落葉が目立ちますが、
意外にまだ色が残っている印象です。
仁和寺の境内や庭園は、どちらかというと常緑の木が多く、
ピンポイント的に紅葉する木がある感じなので、多少色あせて
きても華やかに見えるのかもしれません。

仁和寺は886年、第58代光孝天皇によって仏法の興隆を
図るために建てられた「西山御願寺」が始まりとされ、その
次代天皇である宇多天皇によって888年に仁和寺として
完成しました。
仁和寺という名前は、その時の年号である「仁和」から付いた
そうです。

宇多天皇は897年に醍醐天皇に譲位した後は法皇となって
仁和寺に入り、修行に励んだそうです。そして、それ以降の
明治維新までの皇子皇孫の多くが譲位後に仁和寺の住職と
して仕えたことから御室御所(おむろごしょ)と呼ばれるように
なりました。

仁和寺は御室桜の名所としてとても有名ですが、緑深い中
に映える紅葉もまた魅力的です。
まず入り口の重厚な「仁王門」を抜けると、その広大さにど肝を
抜かれます。そして参道の先に見える朱塗りの鮮やかな中門
がとても印象的です。朱というよりはピンク色に近くてちょっと
派手すぎるくらいの感じです。

中門を抜けてさらに奥にある五重塔や金堂、観音堂周辺では
美しい紅葉を見ることができます。
そして、一番のお気に入りは御所内にある南庭、北庭の2つの
庭園の眺めで、これぞまさに「絶景」という感じの風景が
広がっています。

「南庭」は白砂を敷き詰めただけの何もない庭なのですが、
その究極の簡素な美には心が洗われます。
一方の「北庭」は池のある池泉回遊式の庭園となっていて、
こちらは華やかな美を堪能できます。
これら2つの対極的な美を持った庭園は何時間でもボーっと
していたいスポットで、本当に一見の価値があります。。。

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■仁和寺1 御所・北庭の眺め

■仁和寺2 仁王門

■仁和寺3 仁王門から中門方向

■仁和寺4 御所・白書院

■仁和寺5 御所・白書院から南庭

■仁和寺6 御所・宸殿から北庭

■仁和寺7 御所・宸殿から霊明殿

■仁和寺8 御所・霊明殿

■仁和寺9 御所・霊明殿から北庭と宸殿

■仁和寺10 中門

■仁和寺11 中門から五重塔と金堂

■仁和寺12 五重塔

■仁和寺13 金堂

■仁和寺14 五重塔

■仁和寺15 観音堂

■仁和寺16 観音堂から五重塔方向

■仁和寺17 観音堂から五重塔方向


◎仁和寺

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